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サン・クロレラ クラシック 2003
『今日のプレーは今日で終わり』今年メジャー初挑戦を果たしたS・K・ホ、逞しさを増して3位タイ発進
「硬いフェアウェーに、湿気を含んだ重い風質。バンカーは、池に入れたも同然という感覚で した」。
この日13番、18番のダブルボギーは、いずれも池ポチャだ。それでも、「池くらい、どうって ことない」とそのあとも冷静なプレーが貫けたのは、世界一タフなフィールドを経験してきた からこそ。
クルクルと向きを変える風への対処法は、ホの場合は「逆らわないこと」だ。
たとえば左からの風には、「ケンカさせずにあえてスライスを打って、風に乗せて 狙っていく 」。アゲンスト風が強いときは、「1番手大きなクラブを持ってグリップをソフトに握って、ヘッドの重みを利用しながら無理なく強い球を打っていく」。フォローならその逆 だ。
グリーン上では、体がグラグラ揺れてしまうほど強い風が吹いているときは、「イン パクトで パンチを入れて、風の影響を受けない球を打つんですよ」。経験で身につけてきた知 恵をふり しぼって、3打差3位タイ発進。
「2つのダボは残念だったけど、今日のプレーは今日で終わり。また、明日取り返せばいいことですから」日本ツアー2勝目にむけ、気合いを入れた。