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ゴルフ日本シリーズJTカップ 2007

深堀圭一郎が全員参加の閉会セレモニーで「やはり実力NO.1は男子ゴルフです!」

5年ぶり2度目の賞金王を狙う谷口徹が、片山晋呉との賞金レースで気にかけていたのは「賞金王が女王に負けること」。今年、初の賞金女王に輝いた上田桃子プロの獲得賞金は1億6611万2232円。
先週までの谷口の賞金額は1億5894万4498円。その差額は806万7734円。
この今季最終戦の2位賞金は1390万円。
しかし、3位は一気に下がって750万円。

もし今大会で片山が勝っても、谷口が単独2以上なら、賞金王が確定するはずだった。
また、片山の“4年連続”を阻止できる条件は、上田プロの賞金額を抜くそれでもあった。
女子の試合数が、男子を大きく上回ったことで起きた現象とはいえ「絶対に負けられない」。
男の面目を保つために谷口が掲げた目標は他の選手たち、…とりわけ選手会長のたっての願いでもあった。

最終日に65をマークして、通算10アンダー単独2位は総額1億7174万4498円。
無事、谷口が賞金額で上田プロを抜き「ホっとした。やはり実力NO.1は男子ゴルフです!」と、高らかに宣言したのは深堀圭一郎だった。

今年、初の会長職は戸惑いと苦悩の連続だった。
試合数の激減。さらにシーズン途中には、35回の歴史を誇るサントリーオープンまでが今年限りで幕を閉じることになり、逆風にさらされた。

いまも毎日のように届くファンメールには、激励のほかにツアーへの意見や苦情などが寄せられる。
「中には厳しい内容もあるが真剣にツアーの将来を考えてのことで、どれも有難い」と全部に目を通してからティグラウンドに立つ。
オフはスーツに着替え、各財界を回って助言を求めて歩いた。
「男子は元気がない」「スターがいない」との批判を全身で受け止めて、コースに持ち帰り、「みんなで変わっていこう」と呼びかけた。
それに応えて強い意志を持ち、自主的に動きはじめた選手たちがいると深堀も感じている。

「確かに男子には元気がなかったかもしれません。でもみんなで悩み、考え試行錯誤を続ける中で、ようやく男子ツアーも変わりつつある」。

また今年はアマチュアの石川遼くんというスターも誕生し、ジャパンゴルフツアーはますます活気づいた。
今大会最終日の競技終了後はその石川くんも参加した、恒例の閉会セレモニー。
この日詰め掛けたギャラリーは昨年を大きく上回る9288人。
途中棄権した伊澤利光をのぞいた最強軍団26人を代表して壇上に上がった深堀は、大観衆に向かって感謝の気持ちを吐き出した。

「今年もみなさんのおかげで無事24試合を戦い抜くことができました。いつも暖かい声援を本当に、本当にありがとうございます。これからも、力を合わせて頑張っていきます。今後とも、応援と励ましをよろしくお願いいたします!!」。

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