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サン・クロレラ クラシック 2005
15歳の伊藤涼太くんは2週連続のベストアマチュア賞
「内容は、パープレーじゃない。今日はグリーンを外すか、近くに寄せるかどちらかのプレー。アプローチでなんとか拾った。我慢大会でした・・・」。
先週まで好調だったパッティングも、この日は低迷ぎみだった。何度も絶好のチャンスを迎えたが、決め損ねた。
先週のアイフルカップの最終日に移動して、その翌月曜日にぶっつけ本番で挑んだアマチュア選考で出場権を手に入れるハードスケジュール。
突然のわき腹痛をこらえながら、みごと2週連続の予選通過を果たし、33位という成績を残しても、気持ちはおさまらない。
「納得いかないです・・・」と、厳しい表情。
それでも、夏休みの計画を話すときは、あどけない素顔に戻っていた。
試合の予定もこの先2週間はなく、久しぶりにあいた時間は釣りを楽しむ予定だという。
「釣りはゴルフに役立つんです。釣れないときは、いらいらするけど、別のことを考えたりしてじっと我慢する。集中力を鍛えるのにいいんですよ」と普段あまり口数の多くない伊藤くんには珍しく、饒舌に話した。
その一方で、本業にも力を入れる。
「あとは、夏休みの補習授業に行かなくちゃ」と伊藤くん。
プロさえもそのプレーぶりに舌を巻くスーパーアマチュアも、夏休みはしばし15歳の少年に戻るようだ。