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丸山茂樹は3位ソニー・オープン・イン・ハワイはビジェイ・シンが優勝

撮影:Canon「EOS 20D」
通算9アンダーで迎えた最終18番。左バンカー狙いのティショットはわずかに突き抜けて、ラフへ。第2打は、バンカー内でスタンスする不自然な姿勢で、レイアップするしかなかった。
第3打は、残り91ヤードのアプローチ。

これを直接入れるしか、丸山にチャンスはなかった。
すでに、ビジェイ・シンが2打差の通算11アンダーでプレーを終えていた。
チップインイーグルでどうにかプレーオフ、という場面。

83年の再現を期待して、丸山のこのショットを見守ったファンも多かったことだろう。
ここ、ワイアラエの18番でチップインイーグルを決めて、大逆転の末に日本人初の米ツアーチャンピオンに輝いた青木功…。

しかし今回は、奇跡は起こらなかった。丸山の第3打は、ピン右6メートル。この時点で、シンの今季初優勝が決定した。
「…思っていたとおり、やはり12(アンダー)までは伸ばしておかないといけなかった。ゴルフは思いどおりには行かないものだけど…。やっぱり悔しい!!」(丸山)。

前日、ダブルボギーを打った難易度1位の1番パー4。スタートホールのティーショットでフェアウェイ左サイドをキープして、パーで切り抜け思わず安堵の笑みがこぼれたのもつかの間だった。

ショットは安定しているものの、この日はパッティングが決まらない。

中でも、特に悔やまれるのは6番パー4だ。右ラフから低く出した第2打を、うまくグリーンカラーに乗せたものの、1.5メートルのパーパットを外した。

「この3パットが痛かった。今日は、なんでかわからないけど、1日ラインが読みきれず…。せっかく良いセカンドショットをしたのに、あの3パットで自分の気持ちを盛り上げていくことができなかった」。

得意の9番で2オンに成功してこの日初バーディ。続く10番でも3メートルのバーディチャンスを決めて再び盛り返すも、12番で、ティーショットを大きく左に外してこの日2つ目のボギーを打った。
さらに14番では第2打を、グリーン左奥のラフに外してまたボギーだ。

結局、通算9アンダーのまま今季初戦を3位タイで終えた。
世界1位のシンに、主役を譲った。
この日62の驚異的な追い上げで、通算10アンダー2位に浮上した昨年度覇者アーニー・エルスさえ、捕らえられなかった。
ホールアウト直後に応じたインタビューで、丸山は深々と頭を下げた。
「…期待を裏切って、すいません!」。

この悔しさは、必ず次に生かす。
優勝こそ逃したが、初戦3位は上々の滑り出しだ。この1年を占う上で、明るい材料であることは間違いないのだ。
「一戦目からこうして、優勝争いできたことが大事なこと。こうして悔しい思いするからこそ、今度は上にいけると思うから…。今年はどこかで、絶対に勝ちます!」。
特大のマルスマイルで、次の4勝目を約束してくれた。

ソニー・オープン・イン・ハワイ最終日(1月16日)情報
天候:晴れ時々曇り 
気温:29℃ 風速:3.1m/s
会場:ワイアラエカントリークラブ(7060ヤード、パー70)
賞金総額:480万ドル(約5億400万円)
優勝賞金:86万4000ドル(約9072万円)
出場選手:78名

  • 撮影:Canon「EOS 20D」
  • 撮影:Canon「EOS 20D」

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