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カシオワールドオープンゴルフトーナメント 2007
尾崎健夫が5年ぶり、20回目のシード権
この日最終日は前半でスコアを伸ばしながら、10番で奥2メートルのバーディチャンスをみすみす逃してリズムを崩した。
「あれは、手嶋より近くにつけられたパットだったのに・・・。実力の差をまざまざと見せ付けられた」。
同組で回ったチャンピオン、手嶋多一のゴルフに圧倒されつつ「意欲を掻き立てられた。また来年、若いやつらと一緒にやれる自信が出てきた」と、笑顔になった。
次週、東京よみうりカントリークラブで行われるゴルフ日本シリーズJTカップは今年のツアー優勝者と、賞金ランク上位25位までの選手しか出場できない。
最後の頂上決戦への参戦こそかなわなかったが、やはり次週の28日(水)から茨城県のセントラルゴルフクラブで行われるファイナルQTには行かずに済んで、「今日は不甲斐ない後半だったけど、最低のラインを守ってとりあえず、ヨシとして・・・。来年こそ、みんなをやっつけたい」と、一気に若やいだ。
尾崎のほか、今年シードを復帰した選手に兼本貴司がいる。
兼本は、主催者推薦で出場した先週のダンロップフェニックスで15位タイに入って、賞金ランクは圏外の76位から67位に浮上。
このカシオワールドオープンは、徳島で行われた9月のチャレンジトーナメント「シンクスNovilカップ」に勝って出場権を得た。
四国で行われる両大会が相互協力を結んだことで手にした復帰への大きなチャンス。
これを最大限に生かして大会は14位タイ。賞金ランクはさらに上昇の65位で、2年ぶり8度目のシード権を取り戻して大喜びだ。
「ゴルフも上り調子だし、さらに調整を重ねて万全の体勢で挑みたい」と、早くも来季に目を向けていた。
その一方で、シード復帰に失敗したのは桑原克典だ。前週までの賞金ランクは圏外の79位。このカシオワールドオープンで逆転するために最低でも20位内には入っておきたかったが、結局39位に終わった。賞金ランクはさらに下がって81位に「届かなかったねぇ・・・」と、苦笑した。
前日3日目まで好調だったパッティング。しかし最終日は「プレッシャーかな。さっぱり入らなくなった」。
ラインを読む集中力もこと切れて、「こういう状況になると、余計に入れたいという気持ちが出てくるでしょう。ますます難しくなっちゃうね」と、うなだれた。
「・・・せめて来週のQTまでに克服したい」と反省したその足で、次週28日(水)から始まるファイナルQT会場のセントラルゴルフクラブ(茨城)に向かった。