記事

世界に挑戦!!<丸山大輔・今季米ツアー本格参戦>

昨年のUSPGツアーの予選会、ファイナルQスクールで7位に入り、挑戦権を手に入れた“ルーキー”は、先週のソニー・オープン・イン・ハワイでデビュー戦を飾った。

記念すべき第1戦は、緊張の連続だった。
いざ、世界トップが集まるフィールドに足を踏み入れて、「気後れしてしまって。練習ラウンドも、一人で妙にこそこそと・・・。心境的には、日本ツアーで始めて試合に出たときと似てましたね」と、苦笑する。

本戦では、厳しいコンディションにも苦しめられた。
ハワイ初体験の丸山は、「予想以上に強い風」に泣かされた。
安定したアイアンショットも、さすがに制御不能で予選落ち。

「・・・やっぱり、そう簡単にはいくはずない」。
いきなり米ツアーの洗礼を受けて、「自分の、100%の力を出し切っても足りないくらい。・・・相当、気合を入れていかないと」。
改めて、気持ちを引き締め直すきっかけとなった。

準備のため、いったん帰国したあと22日に再渡米。
成田からロサンゼルスを経由してサンディエゴに飛ぶ。
26日に開幕するビュイックインビテーショナルから、本格的な転戦が始まる。

「そんなに飛ばない選手でも、自分より20ヤードは先に行っている」。
飛距離の差、レベルの差、慣れない環境・・・と、不安材料ばかりが先に来るが、一方で心強いこともある。

デビュー戦で、丸山茂樹に言われた。
「困ったことがあったら、何でも言ってきて」。参戦7年目を迎えた大先輩の言葉が心に響いた。
また、参戦5年目の田中秀道は同い年で、本音を話し合える仲でもある。
迷ったとき、相談できる存在がそばにいてくれることは何よりの励みだ。

「・・・まずは3ヶ月」と丸山。

「もちろん、初めからうまくいくとは思っていない。とにかく、雰囲気にのまれてしまわないよう、次の帰国予定まではじっくりと腰を落ち着け、徐々に空気に慣れていく。そして、また次、日本に帰ったときに自分がどれだけ成長できているか・・・それを楽しみに、頑張ってきます!!」。

いよいよ、世界に向かってテイクオフだ。

関連記事