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サトウ食品NST新潟オープンゴルフ選手権競技 2002

「暑さに耐える体を準備しておくことも、選手の仕事のひとつ」杉原輝雄

 プロアマ戦終了後。湯原信光がクラブハウスでその姿を見つけるや、心配そうに声をかけた。「こんなに暑いのに、大丈夫なんですか?!!」その言葉に、すまし顔で答えた。
 「何を言うてる。そんな心配は、無用ですわ」
 今年65歳、杉原が約1ヶ月ぶりにツアーに登場だ。
 杉原も、この大会へのエントリーを欠かしたことがない選手のひとりだ。
 デビュー時代からお世話になっている方と、プロアマ戦でラウンドレッスンすることを、長年のならわしにしている。その約束を果たすため、毎年、新潟にやってくるのだ。
 この暑さが、65歳の体に堪えないはずはないが、いまなお、飛ばしにこだわって、筋力トレーニングを欠かさないツアー界のドンは、「暑さに耐える準備をしておくことも、プロの仕事のうちでしょう」と、毅然としたもの。
 「暑さを理由に欠場なんて、僕には考えられません」と、厳しい表情をみせたが、さすがにこの日の猛暑には参った様子で、「今日は、ちょっとここにきたよ」と、冗談ぽく言って心臓に手をあてた(=写真)。
 「あまりに暑くて、今日のレッスンもちょっと手を抜いてしまったかな(苦笑)。無理して倒れて、本戦がだめになっても、あかんからねえ…(笑)」
 体力温存で本番に備えた杉原の、とりあえずの目標は今季初の予選通過だ。

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