記事
アイフルカップ 2002
「調子こいても、いいかな」
スタートの10番ホールでいきなりトラブル。
右林に飛び込んだティショットは、木の根っこにぴったりとくっついていた。
まったく、打てるような状況ではなく、アンプレヤブルするしかなかった。
第3打をバンカーに入れて、寄らず入らずのダブルボギー。
そのあと13番でもボギーを打って、この日の天気のように、小林の心にも暗雲がたれこめたが、途中、雷による競技中断が、幸いした。
1時間54分の空き時間に、「落ち着いた」。
カップラーメンを食べるなどして過ごし、「なんとかイーブンパーまで戻せればいいや」気持ちを切り替え、嫌な空気はすべて断ち切り、プレーを再開できたことが、その後の5バーディにつながった。
通算9アンダーは、首位と4打差。
ツアー優勝はもちろん、シード権も、まだ獲得したことがない小林は、「明日は、パー5は常にイーグル狙い。ちょっと調子こいてみてもいいかな、って…。そういうプレーのほうが、僕には合っているかな、と思うから」
残り2日も、豪快なショットを武器に、頂点を目指す。