記事
三井住友VISA太平洋マスターズ 2003
井戸木鴻樹が7番パー3でホールインワンを達成
井戸木鴻樹が7番パー3でホールインワンを達成
井戸木の持ち球はスライス系。だが、この日に限ってまったくグリーンをとらえることができず、前半のインコースで苦戦していた。「10番から、2つバーディがあっただけで、あとは全部寄せワン(苦笑)」。ショットの不調をアプローチでしのぎにしのいで、なんとかボギーなしでハーフターンしたのだった。
しかし、アウトコースに入ってもショットは相変わらずだった。とうとう、我慢できなくなって7番パー3で井戸木は攻め方を変えることを決意した。
右からのフォロー風に乗せて、5アイアンで打った弾道は、フック。
5ヤード手前に落ちたボールは、ふいに井戸木の視界から消えた。「あれ?奥まで行ってしまったかな?」じっと目を凝らしていると、グリーンまわりのギャラリーが大騒ぎをはじめた。
「入った、入ったよ!」。
自身ツアーでは5回目というホールインワン達成だ。このイーグルで一気に4位タイまで浮上。主催のTBS提供の賞金50万円もゲットして「最高に、嬉しいですわ」と、笑顔満面。
「・・・コースが長くなってからは、僕らにはこの大会は厳しいかなあって思っていましたが、今日は本当に良いスタートが切れました。狙い方を変えた途端に1打で入っちゃうし、今週は、なんか雰囲気いいね!」ド派手なスタートに、大喜びの“ドッキー”だった。