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いよいよ開幕『3TOURS CHAMPIONSHIP 2006 IMPACT!』<開催前日>
シニアVS女子VS男子の対抗戦『3TOURS CHAMPIONSHIP 2006 IMPACT!』は昨年に続き、今年第2回目。
「シニアだから、負けるわけにはいかない」と、シニアツアーのPGAチームが言えば、いま人気の女子ツアーLPGAチームも「女だから負けるわけにはいかない」と、闘志を燃やす。
男子ツアーのJGTOチームは昨年の優勝チームだが「男だから負けるわけにはいかない」と、日本男子としての意地とプライドは、今年も同じだ。
しかし、本番に先駆けて、開催コースのキングフィールズゴルフクラブ(千葉県市原市)で行われた3ツアー合同の記者会見では少々頼りなかった。
男子ツアーを代表してマイクを握った賞金ランク5位の手嶋多一は連覇に関して、「危機を感じています」と、ついこぼしてしまった。
というのも特に、今年のPGAチームが“シニア”とも呼べないほどに手ごわいからだ。
今年最強といっても良い。
まず、体格からして他を圧倒している。
出場5人中4人が身長180センチを超えている。
しかも、飛ばし屋揃い。
賞金王・室田淳は今年平均272ヤードを記録している。
今年男子ツアーでも優勝し、いま絶好調の中嶋常幸は285.50ヤード。
尾崎健夫にいたっては、293.32ヤード飛ばす。
男子ツアー出場5選手の平均飛距離が277.45ヤードだから、むしろシニアのほうが飛んでいる。
今年は「パワーのシニア」と言っても良いくらいなのだ。
それでいて「ティグラウンドは、僕らよりもずっと前・・・」(手嶋)。
シニアツアーの総距離は、男子ツアーに比べて約300ヤードも短い。
コースセッティングでも有利なのに加えて、百戦錬磨の青木功とベテラン髙橋勝成が揃えばいったい、どうなってしまうのか・・・。
一方の女子ツアーは協会推薦選手として宮里藍、横峯さくらの人気選手を中心にファンの声援が集中しそう。肩身の狭い思いは避けられそうにもなく、「とにかく、僕らはアプローチ、パターのグリーン回りで頑張るしかない」と、思わず手嶋も消極的なコメントに終始してしまったようだ。
それでも、今年は強力なメンバーがいる。
3年連続賞金王の片山晋呉が今年、初出場する。
平均170.4センチと平均身長こそシニアには負けているが、折に触れて片山が言うこの言葉こそJGTOチームのキーワードとなりそうだ。
「体格が小さい僕でも、ここまでやれるというところを見せたい」。
記者会見のあと、クラブハウスでテーブルを囲み、きゅうきょ決起集会を開いたJGTOチーム。
パワーのシニアと人気の女子を相手に「絶対に負けられない。明日からは本気でやる!!」。
気持ちをひとつに、いよいよ8日9時30分にティオフだ。
<JGTOチーム出場選手紹介>
片山晋呉 (3年連続賞金王)
谷口徹 (2006年賞金ランク4位)
手嶋多一 (同5位)
近藤智弘 (会長推薦選手、同10位)
深堀圭一郎(会長推薦選手、同19位)