最愛の人の前で、スコアを伸ばした。２週前から来日している婚約者のソク・ヘイヨンさんが、毎日プレーについて声援を送ってくれる。
「彼女が見ていてくれる、と思うだけで頑張れる。顔を見れば、疲れも吹き飛ぶ」。
シーズン終盤を迎え、疲れも相当たまっているが、ヘイヨンさんの笑顔に支えられている。
この日２日目は、67でまわって６位タイ浮上。

現在、賞金ランク３位だが、１位の片山とは4776万7012円差。
賞金王は、とっくに諦めた。
「絶対に、もう無理ですよ」。
そのかわりとなる次なる照準は、もう決まっている。

来季の米ツアーの出場権だ。
日本ツアーはこの大会を最後に、予選会Ｑスクールの会場に飛ぶ予定だ。

渡米前に、「自分はアメリカでどこまで通用するか」。その腕試しには今週、絶好の舞台だ。
首位には米の賞金ランク４位のヒューリク、２位にはウッズ。
彼らを相手に、どこまで食い下がれるか。
「ここで良い結果を出すことが、来年の目安になる」と、考えている。

無事、ツアーカードが取れたら、来月17日には韓国ソウルで結婚式をあげるヘイヨンさんも、もちろん一緒に連れていく。
「その前に、この今季最終戦で最低トップ10には入って気持ち良く終わりたい」。
婚約者に、健闘を誓った。