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ダイドードリンコ静岡オープン 2002
《 大会初日、トピックス 》「初めての日本ツアー、手探り状態で頑張ってます」
強風の吹き荒れたこの日の3日目は、「故郷のコースでも、こんなすごい風は経験ありませんでしたよ」と目を丸くさせた、中国出身の張。
前日までの穏やかな天候とはうって変わっての難コンディションに、「昨日までと、2打目に持つクラブが2つ以上違ってて…。距離感を調整するのが、とっても難しかった」と顔をしかめつつ、アイアンショットが冴え渡り、69のベストスコアタイ記録だ。
昨年11月のワールドカップで、中国代表として出場した。
世界トッププレーヤーたちと同じ舞台で戦って「とにかく、彼らは凄い、の一言だったよ」と、大いに刺激を受けた。
その勢いを駆って、昨年12月のファイナルQTでランク4位に食い込み、ツアーへの挑戦権を得た。張がクラブを握ったのは、今から16年前の85年。
故郷中国の『珠海GC』でキャディに就き、そこの支配人に、手ほどきを受けたことがきっかけで、「ゴルフが大好き」に。
また、その支配人が、日本人であったこともあり、大の日本びいき。 「日本のコース、ツアーのスタッフのみなさん、日本食・・・。すべてが気に入っていますね」と話す。
故郷でプロ転向後、米国や、アジア、ヨーロッパなど、世界各国ツアーで修行を積んで、いよいよ日本での出場チャンスを掴んだ。
2年前に結婚した嚴震(れんちん)夫人と、故郷と日本をいったり来たりの転戦生活。
「コースだけでなく、ホテルや食事、いろいろと手探り状態で、頑張ってます」。
まだ、慣れない生活の中、いきなり優勝のチャンス到来だ。