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三菱ダイヤモンドカップゴルフ 2006

片山晋呉「20勝目はここで」

この2日間、悪いゴルフはしていない。しかし、いまひとつ伸ばしきれない。「凡ミスが多かった」。
前日2日目は最終ホールで3パットのダブルボギー。
「完全に、自分が悪い。自分に、頭が来ていた。怒りはしばらく収まらなかった」。

いつでもどこでも、喜怒哀楽をはっきりと出してプレーするのは、目の前の1打に真剣に向き合っているからこそ。
「・・・こういう選手がいてもいいでしょう? いつでも、おんなじようなコメントを言ってる選手なんて、面白くもない」。
そう言いつつ「昨日は、失礼しました」。
前日、報道陣を振り切って帰ってしまったこともきちんと謝罪した。

来月に控えた全米オープンの会場はニューヨークのウィングドフット。
何度もメジャー舞台に立ってきた片山だからこそ分かる。
ここ狭山ゴルフ・クラブは、総距離こそ違えど、「全米オープンのセッティングに近い。グリーンはオーガスタみたいな速さ。芝の質が似ている。調子の良い人でも、いろんな技術をあげていかないと勝てない。総合力が試される。間違いなく、選手を育てるコースです」。

この難コースでは「1日、3アンダーくらいだろう」と、思っていた。
しかし、初日に5アンダーをマークした台湾の葉偉志に度肝を抜いた。
「すげえなあ〜、って・・・」。

そのスコアを、今度は自分がたたき出して見せた。
この日ボギーなしの66は、2年連続賞金王のプライド。
「・・・20勝目は、ぜひここでしたいな」。
もし勝てば、史上9人目の偉業達成だ。


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