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日本プロゴルフ選手権 2008
片山晋呉「みなさんのお力があるから僕らは頑張れる」
セレモニー。
わずか20歩ほどの間に手をつないだ女の子から、「ぽっちゃり王子」と命名された高山忠洋は、ずっこけながらも子供たちに手を振ってスタート。
「頑張ってと、励まされて元気が出た」と、この日は68をマークして通算12アンダー。
2週前に持病の左手首痛が再発し、一時は途中棄権の危機もあったが、3位タイフィニッシュに、「少しでもテレビに映りたかったし、頑張った甲斐がありましたね」。
手をつないだ子供たちにも何よりの思い出を作った。
また大会は、今年も多くのボランティアのみなさんに支えられた。
練習日から数えると、のべ600人以上。
中には聴覚障害を持つ方13人も混じって、移動式スコアボードやスコアカードのコピー運搬などの業務について、大会を盛り上げてくださった。
「みなさんのお力があるからこそ、僕らは頑張れます」。
6打差のぶっちぎりで大会2度目の優勝を果たした片山も、表彰式で後ろにズラリと並んで祝福してくださったボランティアのみなさんに向き直り、深々と頭を下げていた。