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バナH杯KBCオーガスタ 2008

地元勢に注目!

毎年、今大会で特に注目を集めるのが県勢の活躍だ。一昨年大会以来の大会2勝目を狙う手嶋多一は福岡県・田川市出身。強気のパットが身上の選手なだけに、芥屋の高麗グリーンも苦にならない。
「今年も、ノーカンパットが火を噴きます」と、威勢がいい。

やはり、同県出身の藤田寛之(=写真)も気合い十分。
大会前日の27日(水)はあいにくの大雨。プロアマ戦もやむなく前半の9ホールで打ち切られ、スコアカードを出しにいったんクラブハウスに戻ってきたものの、ずぶ濡れのまま、再びコースに出ていった。

傘を差した姿勢のままパッティンググリーンで黙々とボールを転がす執念を見せた。
「ちょっとパットでひらめいたことがあって・・・」と、照れ笑いを浮かべたが、今大会に賭ける思いは熱い。

「家族と親戚と友人と・・・。いつも応援してくれる人の目の前で優勝することは、夢のひとつでもある」。
また、実家の香椎から小一時間かけて、電車とギャラリーバスを乗り継いで観戦に来た学生時代。
中嶋常幸のプレーに感動して、プロへの思いを強くしたのだった。
「今度は僕が、そういう存在の選手になりたいから。子供たちに、何かを伝えられる人になりたい」と、藤田は言う。

全米プロからの帰国第1戦でもある。
2日目にイーブンパーをマークして、執念の予選通過を果たしたあの大舞台。
掴んだもの、感じたものはもちろん言葉にしきれないほどたくさんあるが、「それが、いきなり帰ってきて出来るわけもない。地道に行く」としながらもその表情は、過酷な4日間を経験してきたという自信に満ち溢れていた。

手嶋、藤田のほかに、プロ12年目の野上貴夫やシード1年目の小田孔明、在住の伊澤利光ら、地元勢の活躍にもぜひ、大きなご声援を・・・!

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