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日本プロゴルフ選手権大会 2006
2006年のプロ日本一を決める伝統の一戦はまもなく開幕
優勝者には5年間のシード権が与えられる、いわば「今季メジャーの第1戦」(ディフェンディングチャンピオンS・K・ホ)。
「ぜひ、勝ってみたいトーナメントのひとつ」(地元出身、今野康晴)。
「ぜひ、勝ち星に加えたい大会」(地元在住、高山忠洋)
「すごい人たちが何勝もしてる。何度でも勝ちたい試合」(2003年チャンピオン片山晋呉)。
普段以上に、選手たちの闘志を燃え上がらせるトーナメントのひとつだ。
今年の会場、岐阜県揖斐郡にある谷汲カントリークラブは、深い山あいの細長い地形の両サイドにインとアウトが配されている。
恵まれた地形を生かして、全体にフラットながらフェアウェーに点在する樹木などで、狙いどころが絞り込まれたチャンピオンシップコースだ。
大会にそなえ一昨年前から9ヶ月もの間、営業をクローズにして大掛かりなベントの1グリーン化も行われた。
また、比較的距離が短いパー4の3番(349ヤード)、7番(339ヤード)、11番(354ヤード)のラフにはイタリアンライグラスという洋芝を使用し、戦略性を高めている。
「オールドコースのフェスキーみたいな、クラブに絡みつく芝。そこに入れた選手は、ドラマチックなショットが要求されるでしょう」(日本プロゴルフ協会チーフトーナメントディレクター千葉晃さん)。
メジャーの名にふさわしいコースセッティングに仕上げられ、選手たちを迎え入れる。
昨年、連覇を果たしたS・K・ホ(=写真)は今年、戸田藤一郎(1938年〜)と中村寅吉(1957年〜)に次いで大会史上3人目、47年ぶりの3連覇がかかる。
「日本プロは非常に伝統がある大会ですし、もちろんやってみたい気持ちはあります。でも、記録のため、というよりも“試合に勝つ”という気持ちで戦うことが大事。普段どおりのゴルフで、優勝争いをしたい」。
周囲の期待とはうらはらに、本人に気負いはない。