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〜全英への道〜 ミズノオープンゴルフトーナメント 2005

ミズノ勢が奮闘!!鈴木亨、手嶋多一が上位に浮上

大会主催のミズノ所属のプレーヤー2人が揃って上位に浮上した。鈴木亨と、手嶋多一だ。
鈴木(=写真上)は今大会の会場が、ここJFE瀬戸内海ゴルフ倶楽部に移った初年度の98年から、2年連続で2位に入っている。
「当時は、『俺ほどここと、相性の良い人間はいない』と思ったものだったけど・・・」。
コースを知れば知るほど、結果が出せなくなった。リンクスタイプのレイアウトは、年を追うごとにその地形を変えていく。前の年にはなかった場所に新しいコブが出来ていたり、傾斜の向きが変わっていたりする。
「そのたびに、あれれ?って・・・」。地形の変化に対応しきれないまま、昨年も予選落ちした。

しかも今年はこれまで不振が続き、出場9試合のうち5試合で予選落ち。
最高成績は先週の15位と振るわず、今週せっかくのこのホスト試合にも自分にまったく期待が持てずに会場入りした。
それだけに、思いがけないこの日2日目の好スコアに、「10年ぶりのセントアンドリュースが、待っててくれるってことかなあ・・・」。無邪気な笑顔がこぼれ落ちた。

このミズノオープンは、全英オープン日本予選の最終戦。対象6試合のランキング上位2人と、今大会の上位4人にその出場権が与えられる。
開催前は眼中になかったが、ふいにメジャーへの道がくっきりと見え始めて、色気が出てきた。
メジャー初出場が95年、やはりセントアンドリュースで行われた全英オープンだった。あれから10年目の今年、世界最古のメジャーが再び聖地に帰る。
「あのときはひどく打って予選落ちしたし、良い思い出はないけれど。怖いもの見たさで、もういちどあそこに行って見たい気持ちがある」と、鈴木。

それに、ミズノ所属のチャンピオンは、85年大会の中嶋常幸以来、途絶えたままだ。
「僕らが勝たなくちゃ、みなさんに納得してもらえない」という気持ちも強い。
「ミズノのプロは誰でもきっと、ここで勝って全英に行くことが何よりも嬉しいはず。プレッシャーはあるけれど、なんとか期待に応えられれば・・・」。

この日69をマークして、通算4アンダーに浮上した手嶋(=写真中)ももちろん、鈴木と同じ気持ちだ。
「やっぱり、ここでミズノの選手が活躍しないとやばいと思うし、大会スタッフのみなさんの無言のプレッシャーを感じますし・・・」と、苦笑する。

今年、これまで経験したこともないようなスランプに苦しんでいる。
5月には、カットラインに1打か2打足りないというような予選落ちが4試合も続いたが、その原因が分からないから余計に不安だ。
シーズンを三分の一過ぎて、早くもシード落ちの懸念が頭をよぎり、「今日も予選落ちするんじゃないかって、ドキドキしてました」と今季3試合目の決勝進出にホっと胸をなでおろした。

今週は、ミズノが70年ぶりに発売したゴルフボール「X8(クロスエイト)」を使っているだけに、「結果を出して、みんなを喜ばせたい」。
自らの活躍が、何よりのPRになる。

  • 今週はゲームのほかに、ホストプレーヤーとしての役目も大事。ホールアウト後、鈴木と手嶋は揃ってギャラリープラザのMハットでサイン会!

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