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ダンロップフェニックストーナメント 2006

片山晋呉「勝てるものがあるとすればホーム」

最終日は「絵にかいたような組み合わせ」。日米欧の賞金王による最終組だ。

欧州ツアー賞金王のパドレイグ・ハリントンは「物凄いプレーとかはないんだけれど。いつの間にか、ちゃんと上位にいる」。
予選2日間を同じ組で回り「隙のない円熟味のあるゴルフ」に舌を巻いたものだ。

もうひとりは、いわずと知れた世界N0.1プレーヤー。
「もう次元が違いすぎて…」と、苦笑したのは我らが日本の賞金王シンゴ・カタヤマ。
現在、賞金ランクトップを走る。
もしここで勝てば、3年連続賞金王の座が確定する。

日本が誇るトッププレーヤーもひれ伏す強豪2人。
もし、彼らに勝てるものがあるとすれば、この舞台が日本であることだ。

2000年大会のチャンピオン。
慣れした親しんだ「ホーム」での戦いに、ファンに呼びかけた。
「みなさんは多分ウッズに勝って欲しいでしょうけれど。でも、その中でも僕に勝って欲しい、という人もいてくれると思う。そういうファンの人たちの期待を背負って頑張りたい」。

この日3日目は1日中どしゃぶりの雨。
例年以上に深いラフは、水分を含んでますます重くなる。
加えて、気温は11.9℃。
急激な冷え込みに、体の動きも鈍くなる。

ドライビング計測ホールの12番パー4(439ヤード)はドライバーで、229ヤードしか飛ばなかった。
「セカンドショットのほうが、長いくらい。びっくりするくらい飛ばなかったよ」と、ため息をついたのは片山だけではない。

この日は、リーダーの2人さえもオーバーパーを打った。
それほどタフなコンディションにも関わらず、集中力を切らすことなく再三のピンチをしのいで「よく耐えられた。もうこれ以上は出ない状態。自分でも、ここまで良くやっているなと…」。

首位に2打差の単独3位につけていることが誇りだ。

いよいよ迎える最終日こそ、厳しい戦いになることは覚悟の上。
「今年プロ10年目。これまでにやってきたこと、勝ってきたこと、練習してきたこと…。すべてを出し切って、やっと良い勝負ができるかどうか。それを期待してください」と、改めてファンに呼びかけた。

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