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片山晋呉、連覇にかける思い
2004年に、創立75周年を迎えた。
いまのワールドカップにあたる『カナダカップ』が行われたのが1957年。
中村寅吉・小野光一ペアが世界を制してから49年。
まさに、歴史と伝統に彩られたこの舞台。
昨年、廣野での70回大会を制したことで、片山晋呉は初めてタイトルの重みを実感させられた。
「日本オープンで勝つ、って・・・ましてこの廣野で勝つって、こんなに良いものなんだ。自分の戦歴に“日本オープン”と書かれるほど、素晴らしいことはないんだ、と・・・」。
そして、その瞳に涙さえ浮かべながら、強く心に誓ったのだ。
「来年は、“カスミ”で勝つ」。
以来、この1年間というもの、今大会での連覇だけを見つめてきた。
史上14番目の若さ、また14年ぶり9人目のツアー通算20勝目をあげた9月のフジサンケイクラシック。
優勝インタビューの席上で、明かした。
「いま、“カスミ”のマークを使ってプレーしているんですよ」。
願いを込めたその“お守り”は、それまでに毎月1回ずつ“カスミ”でのお忍びラウンドを重ねたときに、自ら倶楽部のショップで購入してきたものであると話した。
そして、賞金王は厳かに宣言した。
「“カスミ”での優勝は、自分の使命。是が非でもやる」と。
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