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〜全英への道〜 ミズノオープンよみうりクラシック 2007

今大会ホストプレーヤー手嶋多一が5位タイ

スタートの10番でフェアウェーからボギーを打ったが、14番でピンまで5メートルのグリーン右エッジからサンドウェッジでカップイン。
「この“ラッキーチップイン”から、パットが良くなった」。
今季国内初戦で5アンダーと好スタートを切って、たちまち報道陣に囲まれた手嶋に、冷やかしの声が飛ぶ。

「人気者やな〜!」。
日ごろから、手嶋に何かとライバル心を燃やしている谷口徹の声。
すかさず言い返す。
「今週だけや!」。

所属先ミズノ主催のこのホスト試合のあと、すぐに欧州ツアーに舞い戻る。
「帰ったら、また“あんた誰?”みたいな顔で見られる」。
昨年のファイナルQスクールの資格で出場権を勝ち取った今季の“主戦場”には当然のことながら、知り合いはほとんどいない。メディアに囲まれることもほとんどない。
「みんなから無視される」と、いつもの軽口で冗談めかしたが、見知らぬ国を巡る転戦は過酷を極める。

交通、宿の手配はもちろん、毎週違う芝質に慣れるのもひと苦労。
もともと、アプローチとパットでスコアを作るタイプだが対応しきれず苦戦が続いている。

それだけに今週は、久しぶりの日本ツアーで景気をつけたいところだが「がっつくと、今の僕の場合はここから予選落ちもありえますからね」とまたまた冗談めかしつつ、いつものように、無欲を決め込むつもりだ。

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