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住建産業オープン広島 2000

地元・広島県出身のツアープレーヤー、三橋達也

 ツアープレーヤー1年生で、広島県出身の三橋達也は、現在、アメリカで奮戦中の今田竜二と幼馴染みだ。互いの家まで徒歩10分。三橋のほうが今田より3つ年上だが、気の置けない親友として、長く交流を深めてきた。

 「竜二は人前ではけっこうクールに振舞っているけど、僕の前では全然違う。精神年齢は、すっごい子供かも(笑)。よく一緒にラウンドしたけど、プレー中もやんちゃばっかりして、小さい頃から、ホントしょうがないヤツ〜って感じでしたよ」。今田の事を話すとき、三橋の人懐こい笑顔は、いっそう深くなる。

 そのやんちゃ坊主が14歳を迎えるころ、急に「アメリカでプロになる」と言って、広島の実家を飛び出してから10年。今年5月の米2部ツアーのバイドットコムツアー『バージニアビーチオープン』で日本人として初優勝という快挙を成し遂げた。

 友人の朗報が届いたJCBクラシック仙台の会場で、三橋は語ったものだ。
 「あいつは、昔っから、ちょっと人と違ってた。いつも何かをやってやろうって顔をしていた。バイコムツアーでの優勝は、あいつの力なら当然だと思う。それより、これからもっともっと、あいつは強くなる」。
 その今田の活躍が、三橋を奮い立たせたのは間違いない。
 翌週のフィランスロピートーナメントで、三橋は通算13アンダー、首位の島田正士 、高橋竜彦と並び、プレーオフに突入。5ホールの激闘を演じたのだ。
 「同じレベルまでは無理でも、少しでも竜二に追いつきたい」

 その思いを胸に、勝利に向かって懸命に戦った三橋だったが、最後はボギーを叩いて力尽きた。
 「勝ちたかった…なんとしても勝ちたかったんです。また、こんなチャンスくるかなあ…。いや、チャンスは、作っていかなくちゃいけないんですよね。今回は、いい戦いができた。まだ僕は1年目。これを経験に焦らず、また頑張っていきます」と、力強く言いきった三橋。
 今週、地元での今大会。幼馴染と過ごしたこの地で、どんな活躍を見せるのか、注目したい。

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