記事

<ニュース>丸山茂樹が凱旋帰国!!

今年、米ツアー3勝目をあげた丸山が6日(木)、全日空便で米国から一時帰国。成田 空港で、50人を越す報道陣に囲まれて会見を行った。到着直後は、いつものマル・ス マイルをふりまいていた丸山だったが、質疑応答が始まると一転、厳しい表情で今 シーズンを振り返った。

今年10月のクライスラー・クラシック・グリーンズ・ボロで3年連続の米ツアー3勝 目。首、肩の故障を抱え、苦しみながらもぎとった3度目の栄冠には、「特別な思い がある」と丸山。

「・・・しかも3年連続で優勝している選手はそんなにいないし、それには威張っても 良いのかなって思います」と、優勝の瞬間を改めて振り返って、思わずこぼれ出たマ ル・スマイル。

しかし、4年目の参戦となるUSPGAツアーについて語るときには、自然とその表情は 厳しく締まった。「本当に、厳しい戦場なんです」と、吐き出した。

「・・・出場する選手全員すごい力を持っていて、全員が優勝するチャンスを狙って る。向こうでは、どれだけ2位との差があっても、気を抜けば一瞬にして追いつかれ てしまうんです、だから最後の最後まで気が抜けない。そうやって、あと一歩のとこ ろで優勝できなかった選手を、今年も何人も見てきましたから・・・」。

怖さを知り抜いているからこそ、そこで今年また1勝をあげ、こうして凱旋帰国を果 たしたのには大きな喜びがある。次週には、連覇のかかったWGCワールドカップが 待っている。今年2年連続で米ツアーのシード権を手に入れている田中秀道とのペア は、2000年大会以来2度目。2人の相性もばっちりで、米国内ではすでに、日本チー ムがその優勝候補に上がっているという。

「今年の会場はライダーカップを開催したコースだし、出場選手もみな世界のトップ クラス。手ごわいのはもちろんですが、ヒデだって僕だってアメリカでもまれてきた 経験の持ち主です。約束はできませんが、もちろん連覇を狙います!」と、やる気は 十分。

この大舞台を前に、9日(日)には沖縄県の琉球ゴルフ倶楽部で開催される“第10 回ガン撲滅基金 高松宮妃賜杯争奪 ゴルフ東西対抗競技大会”にキャプテン推薦で 出場する。その翌月曜日に再渡米と、大変あわただしいスケジュールにも元気 いっぱいで、「期待していてください!」と、最後は頼もしいコメントで会見を締め くくった。
  • 写真=3年連続で凱旋帰国を果たしたお祝いに、贈られた花束を抱えて・・・

関連記事