記事

井戸木鴻樹・フェアウェーキープ率賞

2年連続4度目の受賞。確かに昨年も、フェアウェーキープ率1位に輝いた。にもかかわらずシード落ちを喫し、しかも昨年のファイナルQTは天候不順のまま翌年に持ち越されて、来季のツアー出場権さえどうなるか、分からないまま新年を迎えた。

苦しい年越しを経験しているだけに、1年ぶりのシード権を取り返した今年は、二重の喜びとなった。

代名詞は「ツアー1曲げないプロ」。
その秘訣について聞かれるたびに、井戸木はこう答える。
「あえて、曲げて打つことです」。

初めからフェアウェー左サイドを、または右サイドを狙って意識的に球を曲げてフェアウェー真ん中をキープする。
フェードもドローも、自由自在に打ち分ける職人技は、時として「曲げすぎた!」とヒヤっとすることもある。

「・・・ところがですよ。僕は、飛ばないがためにどんなに曲げても結局はフェアウェーに残っているという作戦」とおどけて笑う。

シード復活の足がかりとなった11月のブリヂストンオープンでは、「これからは、ツアー1飛ばないプロを売りにしましょうか」と、ユーモアたっぷりに話したものだ。

自分の持ち味を最大限に生かして、「あと5年は現役で頑張りたい」という井戸木。
まずパワーありきの最近の風潮の中で、その個性はツアーでも輝きを放っている。

2年連続のフェアウェーキープ率賞を受賞した井戸木には、日本ゴルフツアー機構より記念のトロフィと、副賞として、カシオ計算機株式会社・宣伝部部長の樫尾隆司さま(=写真上、右)より『デジタルカメラEXILIM CARD EX−S770』が贈られた。

また、ベストサポート賞として大井物産株式会社の大岩普陽さんと、株式会社フレアコーポレーションの山本康次さん、株式会社大山観光グループの大山坂男さんを壇上に招いて井戸木から記念品を手渡した。

関連記事