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カシオワールドオープンゴルフトーナメント 2012

賞金レースはいよいよ大詰め!!

賞金1位の藤田と
今季も残すところ、いよいよ2戦となり、やっぱり一番の注目は、なんといっても賞金王争いだ。今年の賞金レースは、40代2人の奮闘ぶりもさることながら、ベテラン2人が繰り広げる“舌戦”もまた、何とも味わい深い。

もっぱら、報道陣を介して行われる藤田寛之と谷口徹のやりとりが面白い。

まず口火を切ったのが、賞金ランク1位の藤田。
前日の火曜日に言ったそうだ。
「先週は谷口さんが、“2位”も危なくなってきたと弱気になっていましたよ」。

というのも当時、賞金ランキングは4位につけるブレンダン・ジョーンズが、先週のダンロップフェニックスで連日の優勝争いを繰り広げたものだから、谷口も戦々恐々?!
藤田と谷口は、互いに同じヤマハの契約選手も「ワン、ツーさえ危なくなってきた」と谷口が、焦っていたと藤田が証言したのだ。

さっそく事実確認をと、駆けつけた報道陣に向かって本人は高笑い。
「いやいや、あれは冗談ですよ」。
結局、先週は4位に終わったジョーンズは、賞金ランキングでは池田勇太を抜いて3位に浮上するので精一杯だったこともあり、珍しく弱気の発言も、即座に撤回した。

それよりも、獲得賞金ではすでにただ一人1億円超えの藤田が「もっと接戦にならないと、面白くない」と発言したことを、伝え聞くにつけても谷口には黙っておれない。

「藤田くんは、えらく上から目線ですね」と、ひとつ年下の後輩にちくりと言えば、今度は藤田も黙っていない。
「いや、実際にいまは僕が谷口さんより上にいるので。上から目線も自然な立ち位置」とサラリとかわせば、谷口も改めて宣戦布告だ。

「藤田くんに、そんなふうに言われたら、15ヤードは飛距離が伸びる。ヘッドスピードも速くなる」と、後輩の強気発言が、これまた44歳の闘志をかき立てる。
43歳に、今まで以上にライバル心むき出しで「僕の獲物は藤田くんだけ」。

そんな谷口の様子に、藤田がちょっぴりひるんだ?!
「…それも、冗談ですよね?」と、温和な笑顔も引きつる?
「谷口さんは本気を出すと怖い。怒らせないように。刺激しないようにしないと」と怖がるフリをしながら最後にニヤリ。

いやはや、どれもこれも2人とも揃って粋なリップサービスなのだが、笑っても泣いてもあと2戦というのは紛れもない事実。

今週はそのジョーンズが一身上の都合により欠場し、賞金ランクは4位の池田勇太も先週の体調不良から回復出来ずにやむなく欠場を決め、5位の金亨成(キムヒョンソン)は米ツアーのQスクールのため、すでに日本ツアーは先週のダンロップフェニックスで自身の“最終戦”を終えている。

残り2戦とも優勝賞金は4000万円ということからも、可能性としては賞金ランキング16位につける久保谷健一までチャンスがあるというのが現状だが、果たして今年の賞金レースの行方はいかに。
ひとまず、今週の結果が大きく左右することは間違いない。


  • 2位の谷口の舌戦もまた見物! いよいよ佳境の賞金レース

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