記事

フジサンケイクラシック 2000

「もう、むかついちゃう」横田真一

誰もがアイアンで安全に刻む、1番350ヤードのパー4。ここで横田真一は、「きっと誰も握らない」(横田)というドライバーで、強振。思いきりのいい豪快なショットは、まっしぐら飛んで、本グリーンすぐ右手前のサブグリーンを捉えた。1番で、そこまで飛ばしてきたプレーヤーは、あまり例をみない。度肝を抜かれた観客は、一瞬、あっけに取られていた。
そこから、ピン20センチにつけ、難なくバーディでスタートした横田。
「4番、11、12番でも取って、すごくいい感じだったのに…」
が、3アンダーで単独首位に立った途端に急降下だ。13番で第2打を左OBに打んで『7』。結局、1オーバーの17位に沈み、「5アンダーくらい行っちゃうんじゃないかって思ってたのに、くっそ〜…。もう、むかついちゃう」と、憮然とした表情だった。

今オフ、流行の視力回復手術を受けて裸眼で1.0平均にまで回復した。
「日とか時間によって見え方に波があるけど、だいぶいい感じ」と、ここ3試合、たびたび上位に顔を見せ、好調ぶりをのぞかせている。
「なんだかわからないけど、ショットもパットもすごくいいし」と、13番の『7』のことは忘れて横田が2日目以降、巻き返しをはかる。

写真:テレビ中継のラウンドレポーターを務めるデーブ・大久保さん(左)に、「一時トップに出てきたとき、横田んとこにギャラリーがすごく増えたんだゾ。ギャラリーを味方につけて、笑顔でがんばれ」との激励を受ける横田。

関連記事