『中国アマ選手権』で3勝。中国を代表するゴルファーだった張がプロに転向したのは94年。手はじめにアジアンツアーを転戦し、順調に勝利を重ねていった。日本に初お目見えしたのは97年のアジアンツアー最終戦『キリンオープン』。初参戦ながら11位に入り、中国人ゴルファーのレベルの高さをアピールした。　日本ツアーへの本格参戦は02年から。01年末のQTで4位に入り出場権を得た。その結果は上々で、22試合に出場して予選落ちはわずか3回。2位2回を含むベスト10フィニッシュ8回という内容で、悠々シード権を獲得してみせた。　日本では未勝利だが、03シーズン開幕前のアジア・欧州ツアー共催『カルテックスマスターズ』で優勝。中国人として初めての欧州ツアー勝利を手に入れている。しかもそこで下した相手はE・エルス。それも最終ホールで逆転という劇的な幕切れだった。その余勢を駆って昨年は開幕から5位タイ、4位タイ、11位タイ、4位タイという好スタート。前半戦でシード当確とした。　派手さはないが、平均ストローク、パーキープ率、パーオン率、フェアウェイキープ率で上位を記録している力は本物。「優勝は時間の問題」とささやかれる所以である。