Tournament article

コカ・コーラ東海クラシック 2010

高山忠洋が「地元Vを狙います」

予選2ラウンドは池田勇太と同組に、「勇太のほうが、声援が大きい」と、感じていた。そして、この日2日目は心ないギャラリーの声を聞いた。

「高山はあんまり頑張らなくてもいいよ」。
ひとつ後ろの組で回る人気者、石川遼びいきのファンと、高山は解釈した。

そして、それを闘志に変えた。
ボギーなしの68。通算4アンダーは、その石川と並んで4位タイで決勝ラウンドに進出した。

和歌山県出身だがいまは、岐阜県の法仙坊ゴルフ倶楽部に所属して、妻・梢さんとの新居を、愛知県の犬山市に構える。
いわば、準地元プロ。

「それなのに、勇太や遼くんに声援でも負けている」。
現状打破は、「スコアで存在感を示すしかない」。
改めて、肝に銘じたこの日2日目。

前日初日は「ショットがありえないくらい悪くて。今日はボールを弾く感じから、フェースに乗せて運んでいくイメージに変えたら、たちまち良くなった」と好調を取り戻した。
ここ三好まで、車で約50分の自宅通勤は毎晩、妻の愛の手料理が、何よりの力だ。
「今日は、何を作ってあげようかな」。
梢さんが、歌うように言ったそのかたわらで、夫は「地元Vを狙います」と力強く宣言した。

関連記事