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コカ・コーラ東海クラシック 2010

松村道央は「明日も谷口さんに勝ちます」

ちょうど、同時期に9番ホールから上がってきた松村は、18番グリーンサイドのスコア提出場にしばらくたたずみ、一部始終を確認した。18番の谷口徹のトリプルボギーだ。
ロストボールの第2打は、おそらくそのまま木になってしまったのだろう。

松村がポツリとつぶやく。
「これで明日、谷口さんと同じ組になった」。
尊敬し、励みにしている存在だ。
このオフには初めて、谷口の宮崎合宿に参加して、「ギャフンと言わされた」。

一度も勝てず、迎えた今シーズンは、そのトラウマを闘志に変えて頑張ってきた。

そして今年は2度の「直接対決」の機会に恵まれ、谷口の「自滅」を誘い、合宿の借りを着実に返してきた。
「どうやら谷口さんは、オフに僕に勝ったということで、いざ試合では油断するみたいです」と、ニヤリ。
「明日も、谷口さんとのマッチプレーのつもりでプレーする。明日も勝ちます」と、闘志を燃やす。

心強い相棒もいる。
今週、バッグを担ぐ児島航さんは、現在賞金ランクトップにつける金 庚泰(キムキョンテ)のエースキャディだ。
だが今週は、金が母国ツアー参戦のため、手が空いた。その隙を松村は見逃さなかった。
「今年一番のラッキーキャディから、運をもらうつもりです」。
好機を逃さず、虎視眈々と念願の初Vを狙う。

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