Tournament article
つるやオープン 2010
大御所たちも今季初戦
御年72歳の“ドン”杉原(=写真上)は、6試合に出て予選通過はおろか、1ラウンドも80台を切れなかった昨シーズンを振り返り、「本当にもう、しっちゃかめっちゃかだったから・・・・・・」。
反省してこのオフは、例年以上に練習に、トレーニングに余念がなかったという。
「ラウンドの量も増やしてボリュームをつけてやってたんやけどねえ」と、うなだれた。
無理がたたったのか。今月に入り、開幕を目前にして、ぎっくり腰を患ったという。
「やっぱり年かなあ。そうは思いたくないけれど」と、いつものようにトボけつつ、「ちょっと、いろいろやり過ぎたんやね」。
それでも普段から、加圧トレーニングなどで培われた基礎体力で、驚くべき回復力を見せている。
すでにショットは遜色なく打てるようになっており、あとは「かがむときなんかに、気をつけて気をつけて、やね」。
この日のプロアマ戦も、坂道の歩行は一歩一歩慎重に、カップからボールを拾い挙げるのも横着はしない。
仕草のひとつひとつには可能な限り、万全な状態で初戦に臨みたい、という思いがこもっていた。
「こうして出られるだけでもありがたい。出る限りは、少しでも少なくまわりたい」。
目標の「エージシュート」も「天候次第」と視野にある。
そして青木(=同下)は昨年4月の中日クラウンズ以来、日本ツアーは約1年ぶり。昨年に引き続き2年連続の登場となる今大会は、この日水曜日のプロアマ戦のポカポカ陽気を喜んだ。
67歳を迎えた今も、1月から精力的に海を渡った。ライフワークの米シニアのチャンピオンズツアーはしかし、今年は天候不順が続いて、「もう俺らなんか、健康管理が大変だよ」と、珍しく嘆き節も飛び出した。
「腰も悪かったし、あまりにも寒くて全然振れなかったんだ」と、悔しそうに山の原の青空を仰ぎ見ながら、「やっぱり、こういう天気の中で、めいっぱいやって良い結果が出るようにやってみたい」。
大御所たちにも、本格的な春到来だ。