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つるやオープン 2010

片山晋呉が今季国内初戦

昨年の今頃は、もはや燃え尽きていた。4月のマスターズで日本人最高の4位につけたことで、かえってそのあとの目標を見失った。

「僕はもう、あれ以上は出来ない」。

昨年もやっぱり、このつるやオープンで国内初戦を迎えたが、結局シーズンは最後まで、彼の口から景気の良い言葉が出て来ることはなかった。

2年連続6度目の賞金王の座は18歳に奪われ、初優勝の98年から毎年続いてきた勝ち星にも見放されたが、「今年は3勝したくらいの満足感があるから」とさばさばと、別段悔しさもなさそうだった。

「でも、今年は違うよ」と、片山。
「去年はもう、ここに来るのも嫌だったけど、今はやりたい気持ちのほうが全然大きい」と、燃えさかる闘志を口にした。

備えも万全だ。
今年、谷将貴コーチに求めた課題は、「40歳になってもトップでいられるためにはどうするか」ということ、
37歳。不惑を目前に、さらに高みを求め、新しいスイング作りに取り組んでいる。
「簡単に言えば、体に負担がかからないスイング。今まで以上に下半身を使った、若々しいスイングです」という“大改造”も順調に進んでおり、「“2010型”を作ってきました」と、すっかり生まれ変わった表情だ。

ゴルフも気持ちも、「去年までとは別人くらいに違う。やっとやる気と闘志が備わってきました」。
まだまだ、晋呉の時代は譲れない。

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