５月のダイヤモンドカップで念願の日本ツアー初Ｖ。先週は、全英オープンにも挑戦した。みごと予選を突破して、４日間を戦った。
「特に最終日はセントアンドリュースの14番から３連続バーディが取れて。それが自信になりました」と、帰国直後の今週は「時差ボケももうない」と、いきなりの優勝争い。

コースとの相性も抜群だ。
「北海道が大好き」という。
寒冷地特有のベント芝は、「ラフから打ってもフライヤーしないから、計算しやすい」。
またほとんど高低差のないフラットな地形も手伝って、距離感も完璧だ。

一番長いバーディパットは11番の４メートル。
ピンチはグリーン左の深いラフに入れた12番だけで、それも３メートルのパーパットを平然と拾い、そのあとも着実にピンに絡めて４つのチャンスをモノにした。

１打差の単独２位で迎える最終日はもはやノンプレッシャー。
「勝ちたいですね」。柔らかな微笑みに、闘志をにじませた。

• 金 庚泰