セガサミーグループ主催の「長嶋茂雄 INVITATIONAL セガサミーカップ」は、今年も連覇を達成した選手にとびっきりのご褒美が用意された。総額１億3000万円は、優勝賞金２６００万円に加えて設けられた、２０００万円の“連覇ボーナス”。

狙うのは藤田寛之。

昨年大会は、最終18番まで勝負がもつれ込む大接戦を制してツアー通算７勝目を達成した。表彰式で、大会名誉会長の長嶋茂雄氏から直々に優勝カップを受け取って、感無量だった。

当時から好んで読売巨人軍のキャップをかぶっていた元・野球少年は、まして憧れの“ミスター”から「素晴らしいバーディパットに興奮しましたよ」と、声をかけられ、ますます感激しきり。

いま、ツアーでもっとも元気といってもいいアラフォーの星は、この１勝を機に、いっそう円熟味を増した感がある。

翌月には全米プロに挑戦。帰国直後の関西オープンで、自身初の年間２勝を挙げて、賞金ランキングも自己最高の５位につけた。

さらに今年は春先に早々と１勝をあげて、現在の賞金ランキングは堂々１位で依然として好調をキープ。また、予選会を突破して、全米オープンと、全英オープンにも挑戦。

まさに、世界を股にかける“ビッケ”こと、小さなバイキングは行ったり来たりのハードスケジュールも何のその。
今週はゴルフの聖地から、その足で北海道はザ・ノースカントリーゴルフクラブに舞い戻り、「今年は連覇ボーナスを狙って行きたいと思います」と、堂々と公言。
今年もミスターの手から、栄光の優勝カップを受け取る栄誉は譲らない。

• 藤田 寛之