最終ホールのバーディ締めで追いついて、薗田と同様に、初めて挑んだプレーオフ。しかし、その闘いぶりは、とても“初体験”とは思えない。

小山内護とのプレーオフ４ホールの激闘は、飛ばし屋２人を横目に終始、冷静沈着に刻んで、確実にチャンスに乗せるゴルフを頑として貫いて、チャンピオンに「根性あるよな」と言わしめた。

「俺も絶対に負けない」と、小山内を本気にさせた。淡々とマイペースなプレーぶりとはうらはらに、勝負どころでしぶとくパットを入れ返し、そのたびに拳を下から上に突き上げる。ど派手なガッツポーズで、存在感をアピールした。

２００７年のプロ転向と同時に来日。
今季は、ファイナルＱＴランク21位の資格で参戦の21歳が、いよいよ頭角を現した。
２ホール目から、小山内との激しい一騎打にも「楽しかった」と平然と、４ホール目にボギーで敗れても笑顔で「これも良い経験。次は勝ちます」と、言い切った。

• 趙 珉珪
• 薗田 峻輔
• 小山内 護