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〜全英への道〜 ミズノオープンよみうりクラシック 2010
クラレットジャグが到着
最終日の最終決戦を目前に、今年もはるばるイギリスから、栄光の優勝杯が届けられた。25日(金)に英国ゴルフ協会「ロイヤルアンドエインシェントゴルフクラブ(R&A)のドミニク・ウォール氏と、マイケル・ブラウン氏がクラレットジャグをたずさえて、兵庫県は西宮市のよみうりカントリークラブをご来場。
クラレットジャグとは、全英オープンの優勝カップのことで、その昔、イギリスで行われたゴルフ競技会で、チャンピオンの栄誉をたたえるために、銀製の赤ぶどう酒用のジョッキを贈ったのが、原型と言われている。
伝統と栄光のこの優勝杯が、この「〜全英への道〜 ミズノオープンよみうりクラシック」に寄贈されたのは、いまから8年前のことだ。
それは、93年から今大会で始まった“全英オープン日本予選”を通じ、数多くの日本人選手をリンクスコースへ送り出してきたことへの功績が、高く評価されたあかしでもあった。
以来、毎年この大会にR&Aの役員が来日し、直々に手渡されるのがならわしとなっている。今年も、ブラウン氏の手から、大会主催のミズノ株式会社の水野明人・代表取締役社長の手に託されたクラレットジャグは最終日の表彰式で、新たなチャンピオンの手に渡るそのときを待っている。
今年、第139回を迎える全英オープンは、1860年のスタートから150周年を迎える。2010年、記念の年の開催地は慣例により、セントアンドリュースに帰る。
開催期間中にも、本戦前日の水曜日に歴代覇者らによるチャリティ方式のエキシビジョンマッチ「チャンピオンズチャレンジ」が行われるなど、記念行事も予定されている。
また、記念大会の優勝者にはクラレットジャグに加え、チャンピオンベルトの贈呈が復活するという。ゴルフにベルト・・・と、言われてもすぐにはピンとこないが、かのメジャー大会では12回大会まで、べルトが贈られていたそうだ。
1870年大会で3連覇を達成したトム・モリス・ジュニアへの贈呈を最後に、トロフィーだけとなり、125周年大会で優勝したサンディ・ライルには非公式で授与されたこともあるそうだが、表彰式で公式に贈られるのは、実に140年ぶりともいわれる。
その原型のレプリカは、真っ赤な皮のベルトに、銀のバックル(=写真)。
今年は、世界ランキング50位内の資格でかの地に赴く石川遼も興味津々で、「チャンピオンベルトは子供のころ、仮面ライダーのをしたことはあるけど、ゴルフではない。誰が巻くのか楽しみ。僕も見てみたい」と目を輝かせた。
またブラウン氏からは、名物の17番パー4が40ヤード伸びて、495ヤードになるなど、舞台となるセントアンドリュースは数カ所で改良が加えられることも発表された。
すでに、今年の出場が決まっているジャパンゴルフツアーメンバーは、以下の8人。今大会終了後に日本予選を勝ち抜いた6人が加わって、聖地での奮闘が期待される。
<すでに全英オープン有資格のジャパンゴルフツアーメンバー>
トンチャイ・ジェイディ(2009年欧州ツアー賞金ランク上位30人、アジアンツアー賞金王)
藤田寛之(全英オープンアジア地区予選通過者)
盧 承烈(全英オープンアジア地区予選通過者)
カート・バーンズ(全英オープン豪州地区予選通過者)
石川遼(世界ランキング50位内)
池田勇太(世界ランキング50位内)
小田龍一(2009年日本オープン覇者)
小田孔明、片山晋呉(2009年日本ツアー賞金ランキング上位2人)
<全英オープン日本予選ランキングトップ10 6月14日時点>
1位 藤田寛之(有資格者)
2位 谷口徹
3位 金 庚泰
4位 小田孔明(有資格者)
5位 宮本 勝昌
6位 石川 遼(有資格者)
7位 平塚 哲二
8位 丸山 大輔
9位 横尾 要
10位 片山 晋呉(有資格者)
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