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キヤノンオープン 2010

小泉洋人(こいずみひろひと)が6位タイ浮上

チャレンジ組の小泉が首位と1打差の6位タイで決勝ラウンドを迎える。なんといっても勢いがある。先月は17日の「五浦庭園JGTOチャレンジ II」で、初優勝をあげた。もともとなかった今大会の出場権も、このVで手にした。

昨年から愛用する長尺パターの冴えは、そのときから続いており、この日も折り返しの1番で12メートルのバーディを決めるなど、長いパットもぬかりなくモノにした。

「ピンチらしいピンチもなかった」と、ボギーはスタートの10番ひとつにとどめて優勝争いに加わったが、欲は皆無だ。

今大会で5位内に入れば、2週後のブリヂストンオープンの出場権も得られるが、エントリーはしないつもりだ。

現在、チャレンジトーナメントの賞金ランキングで6位につけており、同上位7人に与えられる来季のツアー出場権のことしか頭にないからだ。

同週に行われるチャレンジトーナメントの最終戦「JGTO Novil FINAL」に賭けている。それだけに今週は、具体的な目標はあえて持たないが、「最終日に優勝争い出来ればその中で、いかに自分のゴルフが出来るかを、見てみたい」。
無欲が逆に奏功するかも。

小泉洋人(こいずみひろひと)
1975年2月1日生まれの35歳。大阪府出身。
18歳でゴルフを始めた。23歳までプロを目指したが「俺って下手やな」と、一度は断念。有望なジュニアにゴルフ留学を斡旋する会社を立ちあげ、年収は約600万円ほど。平穏な生活に、一石を投じたのは以前から交流のあった武村雅己プロ。ある日、レッスンを受けたら「いきなりショットが曲がらなくなった」とすっかりその気であっさり会社をたたみ、プロ転向を決意。週2回は月3万円のレッスン業で食いつなぎ、昨年のファイナルQTでランク49位につけて、今季本格参戦。身長170センチ、体重は68キロ。

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