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キヤノンオープン 2010

室田淳が首位タイに

キヤノンオープンは2日目を終えて、通算7アンダーは首位に5人が並ぶ大混戦。その中に、55歳が名前を連ねた。ホールアウトするなりファンに囲まれ、激励を受けた。「頑張って、中年の星!」。大声援に応え、体にムチ打って頑張っている。

後半の10番から3連続バーディを奪うなど、67。最終18番のボギーで単独のチャンスを逃したのは残念だが、チャンスにつけたホールではことごとくパットを決めて、首位タイに浮上した。

しかし、状態はよくない。
9月の日本プロシニアでひどく腰を痛め、全員出席の表彰式もやむなくキャンセルをして、病院に直行した。
コースを去る際に、「今年はもう出られないかもしれない」と肩を落としたほど症状は深刻だった。

それでも、「リハビリ」の針や電気など、あらゆる手を尽くして今大会にエントリーしたのは、恩があったから。

開催コースのここ戸塚カントリー倶楽部の成田豊・理事長は、シニアトーナメントのプロアマ戦でチームを組んで以来、親交を深める仲だ。

「成田さんに頑張ってよと言われたら、頑張らないわけにはいかない」と、エールを力に変えている。
ファンの声援も、もちろんそうだ。
2007年の日本プロ初日以来の首位タイに「遼くんにはかなわないけれど、ギャラリーのみなさんに、良いプレーを見せてあげたいから。僕も強い気持ちで頑張ります」と、自らを鼓舞するように言った。

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