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The Championship by LEXUS 2010

丸山茂樹が「自信がある」

昨年、復調のきっかけを掴んだ思い出のトーナメントで再び優勝争いに加わって「我慢してればいいことある」。3日目はベストスコアの66で回って通算8アンダーは首位と4打差にも「チャンスはある。自信がある」と、言い切った。

チャンスパットをことごとく外した影響もあって、「少しフラストレーションがたまっていた」という2日目までは、ヘッド360CCのドライバーに、45インチのシャフトを装着していたが、「今日は44.25インチに戻して飛距離より、ライン出しをイメージした」という。

「その流れが、スプーンや5番ウッド、アイアンにもつながってくれた」。
また、ティショットはドライバー一辺倒ではなく、フェードヒッターにはどちらかというと立ちづらさを自認するコースで刻みに徹するなど、「頭を使ったプレー」が噛み合った。

昨年は11月の開催から今年は7月に今大会が移動して、「夏の生き生きとしたラフ」は、丸山にとっても頭の痛い材料ではあるが、ショットが安定しているからそれも、さほど問題にはならない。
「今日はほとんど完璧なゴルフが出来た」と、充実感を滲ませた。

9シーズンを戦った米ツアーから持ち帰ったドライバーイップスの症状も、今はすっかり影を潜めてここ数週間は、その笑顔が曇る日もない。

昨年12月のツアー最終戦「ゴルフ日本シリーズJTカップ」に続く国内ツアー通算11勝目の鍵を、ひとつ挙げるとすれば「天候」だ。
この日3日目は晴天無風の「ほとんど凪」のコンディションに、「最終日こそ、風が吹いて欲しい」と懇願した。

うっそうとした松林の下をくぐる得意の「ローボール」は強風の中でこそ、いっそう生きてくる。「強めに吹いてくれれば、人には出来ないパフォーマンスが出来る」と、占ったが果たして……。

いずれにせよ、前向きさにはこの3日間までと変わりない。
「ベストを尽くして頑張る。全力を尽くします」と、歯切れが良かった。

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