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The Championship by LEXUS 2010

丸山茂樹が「大会が楽しみ」

ディフェンディングチャンピオンのほかに、今年3回目を迎える大会の開幕を、楽しみにしている選手がもうひとり。昨年の「The Championship by LEXUS(レクサス選手権)」で、単独3位につけた丸山茂樹だ。

秋から夏への今大会の開催時期の移動には、武藤と同様に「夏のラフは重い。厳しい戦いになることは間違いない」としながらも、「今週もベストを尽くして、良いゴルフを見せます」と、自信をのぞかせる。

昨年の最終日は国内では2007年以来の最終組のラウンドも、襲い来る不安との闘いでもあったが今年は伝統のコースであのマルちゃんスマイルが、随所で見られそうだ。

ドライバーイップスにかかったのは6年前。3勝を挙げた米ツアーから持ち帰ってきた副産物は、一昨年の帰国後も長く丸山を苦しめ続けたが、今年はメーカーとの共同開発で、ようやく納得のいくギアも手に入れた。

360CCと、本人好みの小ぶりのドライバーは方向性も良く、理想の弾道が描ける。
課題のティショットが回復したら、自ずと気持ちも前向きになれる。

「あとは持ち味のショートアイアンで乗せてチャンスが作れる。パットが噛み合えば、常にトップ10に入れる状態」と本人も断言したように、先週の「トーシンゴルフトーナメント イン レイクウッド」では最終日に今季自己ベストの単独3位に食い込んだ。

昨年12月のゴルフ日本シリーズJTカップに続く、国内ツアー通算11勝目はもはや、時間の問題だろう。会場の大利根カントリークラブはうっそうとした松林にセパレートされたコースだが、今の丸山にとっては空中のハザードも、あってないようなもの。「去年のようなゴルフが出来たら可能性もある」と、匂わせた。

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