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中日クラウンズ 2010

2週連続Vがかかる、藤田寛之

今週のトーナメント「中日クラウンズ」との相性は抜群だ。昨年の5位と一昨年は、プレーオフの末の単独2位とを合わせて、98年の初出場からトップ10入り4回。
そのほかにも、3日目までに優勝争いに名乗りを上げた年が多くあり、藤田が和合を制するのはもはや、時間の問題となってきた。

困難に立ち向かうことに、無類の喜びを感じるたち。というよりもむしろ、苦しさの中にしか、喜びを見いだせない性格と言ってもいい。
たとえばプライベートのラウンドでも、わざわざアマチュアの方から評判をかき集め、難しいコースを選んでプレーするようにしているという。

「簡単にスコアが出てしまうなんて、面白くもなんともない。ぴりっとスパイスが効いているようなコースがいい。苦しんで、とことん打ちのめされるコースにやりがいを感じるんです」と力説する藤田にとっても特に、挑戦欲を掻き立てられるのが、ここ和合である。

以前、上位に立った際に、「ボギーとバーディが紙一重のコース」などと表現した。
「思ったところに打ったと思っても、ひどいトラブルに陥ったり…。独特なクセがある。どこに打とうかと考えただけで気が重くなる」。

しかし、その分やり甲斐もある。
「シビアなものを要求してくる和合が大好きですね。そして、そんなコースで思うように出来なくて、苦しんでいる自分が好き」と、笑っていたものだ。

「今まで、やられっぱなしの和合をやっつけたい」と、闘志を燃やす藤田。先週のつるやオープンで、谷口徹との激しいバトルの末に、ツアー通算9勝目をあげたばかりだ。
この勢いで、最終日には垂涎のブルージャケットに袖を通すことが出来るか。
大会初制覇と2週連続V達成の可能性に、注目が集まる。

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