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フジサンケイクラシック 2010

片山晋呉が1ヶ月ぶりのツアー

サン・クロレラ クラシック以来となる国内戦。「夏休みを満喫していた」という片山が、1ヶ月ぶりに日本ツアーに復帰する。

休むと決めたら、徹底的に休暇を楽しむのが片山のやり方。
ゴルフは先週、タイで行われたトーナメントに参加したぐらい。
あえて離れることで、モチベーションを上げていく。

まして昨年2009年には、マスターズで日本人最高の単独4位につけたあとに「目標を失った」と、“燃え尽き症候群”にかかり、まだ完全に脱していない。

それだけに、例年になく長い戦線離脱が、良いリフレッシュになったようだ。

昨年の今頃は、コースに来ることさえ嫌気が差すことがあったが、「今はもう、ゴルフ場に来ることが、苦じゃない。試合も楽しみになってきた」。

5度目の賞金王に輝いた「2008年のような、ガツガツさはないけど、試合に出たい、という気持ちがすごく出てきた」という。

「自分のすべてを出し切った」というマスターズへの意欲も今は、薄らいでいる。現在、世界ランキングは128位と、下がる一方だが、「マスターズのために、どうしても、という気持ちはいまはないし、まったく慌ててはいない」とも。

国内外で頂点を極めてきた男がいま、静かに心のリハビリにつとめている。
「でも、まだ今で良かったです」。今年37歳。「40歳を過ぎてこれだと戻ってくるのは相当キツイ」と、前向きに胸をなで下ろす。

2006年大会のチャンピオンは「ここは大好きなコースだし、むしろ1年半くらいで、ここまで戻って来られた自分を褒めてあげながらやっていく」。
不惑を目前に、相性の良いコースで試練も乗りきる。

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