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日本オープンゴルフ選手権競技 2011

ネベン・ベーシックが単独首位に

2011年のゴルファー日本一決定戦は、2日目を終えてアンダーパーがわずかに10人。例年にたがわぬこの難コースで2日連続の60台をマークして、単独首位に躍り出たのは33歳の豪州人だ。

今季から初参戦の“ルーキー”は、日本ツアーがいかに素晴らしいかの噂を聞きつけて来日したが、今週はその評判を改めて実感している。

会場の鷹之台カンツリー倶楽部は、ラフの深さやフェアウェイの狭さなど、いかに難しいかを言うより先に、「非常に美しく整っていて、とてもプレーがしやすい」と、言ってのける頼もしさだ。

「日本オープンは、素晴らしいイベントですね」と、連日の好スコアなら、なおさら称賛の言葉もますます滑らかになる。

この日2日目は「ショットもパットも完璧でした」という内容に、ピンチらしいピンチは、バンカーからグリーンの奧に打ち込んで、この日唯一のボギーを打った5番くらい。

「さすがにそこで少しイライラしましたが。どんなときも前向きでいることが僕のモットー。すぐに気持ちを切り替えボギーでおさめる事が出来た」と、怪我も最小限におさえて、迎えた上がりホールは特に圧巻だった。

407ヤードの9番パー4は、ティショットで320ヤードも稼いだ飛ばし屋は、この日最後のショットも87ヤードを60度のウェッジで楽々ピンそば1メートルに!!

余裕のバーディ締めに「今日も良いプレーが出来た」と、満足そうにうなずくのも当然だ。「明日も1打1打、着実に打って優勝に近づきたい」と言った笑顔に、自信がにじんだ。

ネベン・ベーシック
1978年8月21日生まれの33歳。5歳からゴルフを始めた。オーストラリアはシドニーの自宅には、すぐ目の前にパブリックコースがあり、「学校が終わったあと、夕方からほとんど毎日回ったよ」と恵まれた環境に育ったが、シドニー大学ではゴルフ部にも所属せず、もっぱら勉学にいそしんだという。
経済学を極めながらもしかし、卒業後はやっぱりゴルフの道へ。「だって机に座って働くよりも、ゴルフで稼いだほうがずっと楽しいじゃない?」。ハンディキャップも+2まで上がったことで、プロ入りを決意。
そして2005年には、念願のプロ転向を果たして母国ツアーやアジアンツアーを回るうち、「コースコンディションの素晴らしさ」を、噂に聞いて来日。“ルーキーイヤー”での初シード入り、あわよくばツアー初優勝を狙っている。

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