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ダンロップフェニックストーナメント 2011

ディフェンディングチャンピオンが予選落ち

もはや、怒る元気もないようだった。初日の出遅れを、取り戻すどころか、2日目もたった2つのバーディに対して、6つのボギーで75を打った。

最後は18番で、雨中のバーディでも届かない。通算6オーバーは、予選通過に1打足りない。とぼとぼと上がってきた池田勇太がポツリとつぶやく。
「何なんですかね・・・。自分でも分からないです」。

ここのところの不調の原因さえ、もはや霧の中。
「どこかがずれると、また他のどこかがずれて、それが全体のズレにつながっていく。全部がバラバラになってしまうという・・・そんな感じ」と、これで逆転賞金王の可能性も消えて、伏し目がちに言った。

ひとしきり報道陣の問いかけに答えてから、その足で主催者が集まる大会本部に向かった。開幕前から昨年覇者として、盛り立て最大限の敬意で迎えてくれた人たちだ。

だから余計に連覇にこだわっていた池田だったが、その恩に応えることが出来なかったばかりか、2日でコースを去らなければならないということが、若大将にはしのびない。
「スミマセン。お先に帰ります」と、大きな声で頭を下げた。

不調のまま、次週は大舞台を迎えなければならないことも心苦しい。平塚哲二とペアで挑むワールドカップ。「自分で原因をさがして、出来ることをやるだけです」。中国・海南島から、愛する母国に勝利を持ち帰る。ただそれだけを目指して池田がいったん、日本を離れる。

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