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日本ゴルフツアー選手権 Citibank Cup Shishido Hills 2011

ツアー初優勝をメジャーで決めたJ・B・パクとは?!

優勝インタビューで通訳を勝って出てくれたガルサさん(左)。英語に日本語、それとときどき母国語のハングルが飛び交う異色のヒーロー会見となった
優勝インタビューで通訳をかって出てくれたのは、今季からパクのバッグを担ぐプロキャディで、ポルトガル人のエドリアーノ・ガルサさん。まだタッグを組んで4試合目というが、インタビュアーの言葉を訳してパクの返答を聞き出す前に、ついガルサさん自らがパクの心情を先に語ってしまうほど?! すっかり気心知れた仲だ。

そんなガルサさんによると、パクは「いつも明るいナイスガイ。プレッシャーもほとんどなく、コースの外でも中でもよくひょうきんなことを言って、笑っている感じかな」。
ガルサさんとの会話は、主に英語と日本語も少し。

英語は18歳のとき、豪州にゴルフ留学したときに学んだ。99年にプロ転向を果たし、主に韓国ツアーで戦ってきたが、優勝経験はなかった。賞金ランキングも2009年の17位が最高だった。

「もっと自分の技術を上げたい」と、日本ツアーはファイナルQTの資格で2010年に初参戦。“日本予選”をかねていた6月のミズノオープンよみうりクラシックで3位に入り、全英オープンにも初挑戦したことが「良い経験になった」と、パクは言う。

同年10月には、当初は出場権のなかったブリヂストンオープンで、当週に滑り込みでエントリー。3位につけて賞金ランクは49位で初のシード権を獲得した。

「少女時代やKARAが好き」。日本でも大人気のKポップを愛する29歳、独身。
「日本の女性はいかがですか?」との報道陣からの質問に「うう〜ん、まだよく分からない」。ガルサさんも、すかさず「彼はまだそういうのはね」と、これまた絶妙(?)のフォローで支えた!!

シード元年の今季は昨年の朴宰範 (パクジェーブン)から、登録名を「J・B・パク(パク・ジェービー)」に、変えた。
「漢字だとすぐに名前を読んでくれる人は、日本ではほとんどいなくて」。より親しみを持ってもらえるように、との狙いはさっそくこの勝利でいっそうの効果を上げそうだ。
  • ボランティアのみなさんを招いたホールアウト後のパーティで、ガルサさんと2人ひそかに改めて、ジュースでの祝杯を・・・!!

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