Tournament article
つるやオープンゴルフトーナメント 2011
藤田寛之は「また最終日、最終組でやりましょう」
先週の開幕戦では思うようなスイングが出来ない、とあいかわらず後ろ向き。「お先真っ暗」とまでつぶやいていた昨年覇者の藤田寛之は今週、火曜日に久しぶりに師匠の芹澤信雄の指導を受けて、「テイクバックをゆっくり上げろ、と」。
その一言で、霧が晴れるようだった。
「これまでは、捕まえたいあまりにスイングが早くなって、背中がねじれていなかったと気がついて。芹澤さんの言うとおり、ゆっくり振ればたちまち捕まりが良くなったんです」。
一発で悩みが解決。「さすが、僕のことを、よく分かっていらっしゃる」。
改めて、芹澤への尊敬の念を深くした藤田だった。
連覇を狙う今年、大会初日は午後12時10分スタートで、丸山茂樹と横田真一との組合せ。これに、えらく落胆している選手がいる。
昨年の最終日は、アラフォーの星がデットヒートだ。谷口徹との3ホールに及ぶ、熱きプレーオフ。
そして最終戦「ゴルフ日本シリーズJTカップ」でも、2人で死闘を繰り広げただけに、谷口のほうはぜひ、初日からその「再演」といきたかったようだ。
藤田とは真逆の1番スタートは、12時40分に丸山大輔と賞金王・金庚泰(キムキョンテ)とのペアリングに「藤田くんと回れると思ったのに・・・がっかりです」と、うなだれた。
これを伝え聞いた藤田は珍しく、苦笑いできっぱりと「いや、もう去年で勝負はついていますから」。先の2戦でいずれも谷口を封じて優勝しているだけに、余裕の構えで「そのかわり、また最終日、最終組でやりましょう」と、報道陣を通じてライバルに呼びかけていた。