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〜全英への道〜ミズノオープン 2011
小林正則は「気合が入ります」
5月のとおとうみ浜松オープンで、あの石川遼をプレーオフで退け掴んだプロ13年目のツアー初優勝は、周囲が「むしろ遅すぎたくらい」と口を揃えた逸材だ。
ようやくその才能を開花させた身長186センチの大型プロが、このホスト試合でなおさら「気合が入る」と、意気込むわけは初日のペアリング。
石川との同組ラウンドに、 優勝時も「遼クンのファンに恨まれてない?」と、気にしていただけに、「よけいに遼クンの敵になっちゃわない?」とは、もちろん冗談まじりで「光栄です。遼くんの思い切りのよいプレーに、ギャラリーも多いし、緊張感のあるプレーになると思う」。
今年、5年ぶりの開催となる岡山県のJFE瀬戸内海ゴルフ倶楽部は、まさに全英オープンを彷彿とさせる。リンクス風のコースはうねるフェアウェーに、周囲は背の丈ほどもある“ヒース”の群生に囲まれて、「打ち込んだらアウト。ティショットを曲げたら1打罰を払う覚悟をする」と、小林も警戒を強める。
賞金ランキングの上位2人と、今大会の上位4人には全英オープンの出場権が与えられる。「それが第一の目標だけど、欲をかかずにやりたい」と、メジャー初挑戦への思いをうまくコントロール出来るかが、小林には今週ひとつの鍵になる。
デビュー年の99年から世話になるスポンサーへの恩義もあって、ホストプロとしての責任感ももちろん強い。「恥ずかしいプレーはしたくないが、自分で首を絞めるのも嫌。遼くんとのラウンドもそうだけど、それらすべてを良い意味のプレッシャーにしたい」としている。