「賞金王は、モチベーションにはならない」とかねてより話している本人には、競い合っているという自覚はないかもしれないが、今週の賞金レースも、ひとまず藤田に軍配が上がった。

賞金ランキングは２位につける谷口徹が大会は16位に終わり、開催前は同３位の池田勇太は発熱のため優勝経験のある今大会もやむなく欠場を決めて、ランク４位につけていたブレンダン・ジョーンズはルークに次ぐ２位で最終日をスタートしたものの、スコアを伸ばせずに藤田と並んで４位タイに、賞金ランキングでは池田を抜いて３位に浮上も、「ルーク選手はやっぱり素晴らしいゴルフ。僕はチャンスが作れずに残念」。

これで、１億３０００万円を超えた藤田が賞金ランク１位のまま、いよいよツアーは残り２戦を迎えることになった。

しかし、あくまでも目標は、年末の世界ランク50位内という藤田は、同順位を少しでも上げるためにも「今日は優勝はともかく、それに次ぐポジションを狙っていましたが、後半にボギーが出て少し心残り」と、その点で残念がった。
今回の成績で、翌月曜日に更新される世界ランキングがいくつ上がるか。
藤田には、そのことばかりが気になるようだ。

• 藤田 寛之
• 谷口 徹
• 池田 勇太