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ゴルフ日本シリーズJTカップ 2012

初出場の藤本佳則は「テレビと違う!!」

デビュー年の初優勝が、5年シードのメジャー戦という選手は、1985年以降の記録でいうなら史上初の快挙だった
今年最後の頂上決戦に、初めて立つ選手は5人。賞金ランキングは15位(国内のみ)の上平栄道(うえひらまさみち)と、今季はコカ・コーラ東海クラシックでツアー初優勝をあげた韓国のH・W・リュー。

ブラッド・ケネディは、6月のミズノオープンで、日本ツアーを初制覇した。
中国の呉阿順(ゴアジュン)は、9月の「TOSHIN GOLF TOURNAMENT IN 涼仙」で、池田勇太とのプレーオフを制して、初の栄冠を手にした。

中でももっとも最上位で、今大会に挑戦するのが、5人のうち最年少の藤本佳則。
5年シードのメジャー戦、6月の「日本ゴルフツアー選手権 Citibank Cup Shishido Hills」で初優勝をあげて、賞金ランクは5位で迎える23歳の初出場は、まず自分が思っていたコースの印象が、あまりにも違うので驚いた。
会場の東京よみうりカントリークラブは「まずグリーンが凄く小さい。それと、アンジュレーションが思っていたよりきつい印象」。

特に、最終18番だ。
227ヤードと距離の長いパー3は、「テレビで見るのと全然違う!」。

あの距離から、急勾配のグリーンを狙うのは、至難の業だ。
「厳しいですね」と、苦笑した。
大会の雰囲気も、先週までとはがらりと変わった。
なんといっても、出場選手が26人とは。
「先週まで毎週、100何人とやっていたのに今週は合宿かな、というくらい少なくて」。
しかも、みな選りすぐりの精鋭揃いは、人数こそ少なくても、パッと華やかで「これが最終戦なんだな、という感じで」。

これも、今までテレビで見て感じていた。「みんな寒そうにゴルフをやっている」。

宮城県の東北福祉大出身とはいえ「学生時代はこんな寒い中で、ゴルフはなかなかやらなかった」と、その対策もひとつ戦いの鍵を握る。

「やってみないと分からないですけど、プロ1年目にして勝たしてもらって、ここで試合をやらせていただけるのは、ありがたいこと」と、感謝の思いも。
優勝賞金4000万円の今大会で有終の美を飾ればルーキーイヤーにして、1億円プレーヤーも実現するが、「そこは興味ない。最後に勝つか。上位に入れるか。それだけ」。
大阪は通天閣の守り神、ビリケンさんに似ているということでも話題になった今年。最終戦も笑顔をたやさず、胸を張って歩き抜く。





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