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ゴルフ日本シリーズJTカップ 2012

片山晋呉は毎日サンタ

詰めかけたゴルフファンに毎朝、プレゼントを届けているのが“片山サンタ”。スタートの1番ティーインググラウンドで、感謝の気持ちを込めた贈り物を投げ込む。

初日と2日目は帽子、この日3日目は色とりどりの手袋。
過去5度の賞金王が登場すると、ぱっと花が咲いたようになる。にぎやかな歓声が飛ぶ。

2008年から勝ち星には見放されたままだが、このツアー最終戦「ゴルフ日本シリーズJTカップ」は今年、出場選手としては最長の、15年連続15回目となる。

「12月のこの時期に、こたつで丸くなってるなんて、嫌だからね」と、本人はこともなげにいうが、選ばれし者だけが立てるこの舞台。それをこれほど長く続けるのは容易なことではない。
「ちっこい体で、頑張ってますよ」と、笑いながら胸を張った。

この日の3日目は17番で、残り238ヤードから7番ウッドで右2メートルに乗せて、あざやかなイーグルも決めて「ボールもけっこう、飛んでいるんだよ」と、自慢げに言った。
「あとはほんと勝つだけ」と、その準備は心の中にすでにある。

同時に、ツアー通算26勝の永久シード選手は、勝つことの難しさをいま、痛感している。
「いや、自分でもよくあんだけ勝てたものだ、と」。自身の勝ち星を振り返るにつけても、「今のほうが、ゴルフは断然上手くなっているのにね」と、苦笑した。

通算1アンダーは17位タイで迎える今年最後の18ホール。
「いつ勝ってもおかしくない状態だし、スコアが出そうな雰囲気もあるんだけどなあ・・・!」。
大勢のシンゴファンも、その瞬間を待ちわびているのだが・・・。

本人も、期待を込めて今年最後に立つティーインググラウンド。最終日もどんなプレゼントで喜ばせてくれるか。

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