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サン・クロレラ クラシック 2012

片山晋呉が6位に浮上

復活への模索を続ける片山が66で回った。北海道らしからぬ猛暑と湿気に、氷嚢を首筋に当てながら、最後の9番も絶好のバーディチャンスを逃さず、ボギーなしの6アンダーで、上がってきた。

ドライバーはど派手なオレンジのデカヘッド。「浮きですよ、浮き!」と、片山。もともと、釣り具の名門でもある契約メーカーにちなんで、釣り糸につける浮き具の原理を活用した。

つまり、片山の説明はこうだ。
「緑色の水面に浮かせて一番、目立つのがオレンジなんだそうです。芝も緑でしょう? コースでもよく見える。スイングしたら、その残像が非常に視覚に残って、めちゃめちゃ見えやすい」と、スイング向上の良い指標になるという。
もともとは、クラブの長さを短く見せる視覚効果を狙っていたそうだが、思わぬ利点にはまっている。

首位とは、だいぶ差がついてしまい、「あれだけ行かれちゃうとね、ちょっと勝つには届かない」と、小樽でのツアー通算27勝目については、少々諦めムードだが、表情は明るい。

心はすでに、夏休みにある。一時期、道内で渓流釣りに凝ったが、目下のマイブームは沖縄でのマグロ一本釣り。
先の2週間のオープンウィークでは体長2メートル前後、重さにして13キロほどのメバチマグロを40匹も釣り上げたといい、「来週からまた楽しみ」と、最終日にむけても気持ちがアガる。

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