Tournament article
つるやオープンゴルフトーナメント 2012
横田真一は「研究生として、成果を出さなければ!」
それぞれ、雑誌やテレビでもはやお馴染みの方も多いと思うので、詳しい説明は省くが、会場内でもほかの選手のそれを研究対象に、熱心にデータを集める横田の姿がある。
大学には定期的にレポートを提出し、来年にも同大学院の受験を目指しているという。
「でも、そのためには英語に堪能でないといけなくて」。
昨年から週に1度のペースで家庭教師もつけているが、なかなか成果が出ない。
それでこのオフは、思い切って「人生初の一人旅」。
研究もかねて、米フロリダのIMGアカデミーに入門し、世界レベルで活躍する名コーチの門を次々と叩いて、武者修行してきた。
「自分のゴルフの調整にもなるし、研究の材料にもなる。一石二鳥」のゴルフ合宿は3月の丸1ヶ月にも及び、大満足で帰ってきた。
肝心の語学力のほうは「以前とあまり変わらず。最近、ネットでアメリカから取り寄せたレッスンのDVDもちんぷんかんぷん」と笑うが、それを差し引いても大収穫のオフだった。
そしていざ、ツアー開幕。今度は、自らが実験台となって、結果を出す段だ。
「俺の活躍で、証明しないといけないからね」と横田。
また今週は、特に恩返しもある。
つるや株式会社とクラブ契約を結んで4年目。
最終日はいつも、たとえどんな順位でも、「予選通過さえしていれば」、最後まで残って表彰式に出席してきた。
「例年はただの社長の“お供”になっている」。
同社の西村文延・代表取締役社長に請われてホストプロとしてフィナーレに華を添えてきたが、「そろそろ、自分が表彰されたい」。
優勝者の隣でただにこにこ笑っているだけではなく、「表彰式で、必要とされる選手になりたい」。恩人の手から、人生3個目の優勝カップを受け取りたい。
現役研究生が、本業での活躍を誓った。